会長ご挨拶

会長 今井 孝成わたしは小児気管支喘息児でした。いまでいう中等症持続型でしたが、治療はSTEP1でした。というより、現在ガイドライン2020で使用が推奨されている薬剤で当時使えたのはDSCGとテオフィリン徐放製剤くらいです。おのずと日々の喘息は“管理不良”であり、起坐呼吸で眠れぬ夜を何度となく経験しました。小発作が持続しているので、ちょっとやそっとの悪化では受診してもらえず、苦しくて苦しくて呻吟が現れ、涙がこぼれるまで悪化したら、母の自転車の後ろに乗り受診させてもらえました。診療所で吸入をすると、劇的に呼吸が楽になった記憶は鮮明です。

今や気管支喘息は劇的に軽症化が進み、わたしのような子どもは激減しました。これも、関係する医師やメディカルスタッフのたゆまぬ努力のおかげと思います。われわれは日進月歩の医学の分野に身を置く以上、その進歩を常に学び、また自らが進歩の道を切り開き、成長し続けることが責務です。わたしも治療する側となった今、改めて子どものときの自分を思い返し、彼らの苦労や苦難をいまの自分のものと考え、最善の知識と技術を与えていくこと胸に秘めます。

悩める小児アレルギー疾患の子どもとその家族のために、志ある学会員の皆さまも一緒にGrowing UP!
学会場でお会いできることを、切に願い楽しみにしております。

第38回日本小児臨床アレルギー学会
会長 今井 孝成
(昭和大学医学部小児科学講座)

事務局

昭和大学医学部小児科学講座

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